はてな版 名も無き一受験生のブログ

今までの受けてきた試験関係の勉強その他日々の生活で感じたことを気ままに書いていきたいと思います。

「クロネコ・コンサル事件」に関する所感

特にこの記事はお叱りをうけたりするのを承知で書かせていただきます。




(ある方のブログを偶然拝見して、首をかしげたくなってしまうことがあったので、自分の思ったことを率直に書かせていただきます。)








事件?の概要は以下の通りです。








ある弁護士の方がある受験生のブログを見て、その受験生をこきおろすような記事を



ご自身のブログで書いたらしいんですね。




以下はそのこきおろし記事の引用です。



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http://blog.goo.ne.jp/9605-sak/e/2fd1503a31ecdd9503f606921cc2a342 




以上は新司法試験合格者に関する話でしたが,もう1つはまだ合格していない人の話です。



最近,とある司法試験受験者のブログ(http://revo7star.blog2.fc2.com/blog-category-20.html 






を読む機会があったのですが,どうやらこのブログ氏は,2011年に慶應義塾大学法科大学院を卒業し,今年が2回目の司法試験受験になるようです。論文試験の民事系について再現答案構成を書いているのですが,問題文と読み比べてみると,一体何だこの解答・・・。



黒猫もあまり受験生をいじめたくはないので,言及は必要最小限にとどめますが,今年の民事系設問3は,簡単に言うとFがHに500箱の山菜おこわをHに預けていたところ,その全部が盗難に遭ってしまい,それが原因でFが進めていた山菜おこわの商談(Hに預けていたものに関する商談ではない)も破談になった。HのFに対する債務不履行の成否について検討した上で,この商談が破談になったことについての損害賠償を請求できるかについて論じなさい,という問題です。



なお,問題文の中にある寄託契約書には,「受寄者は,本寄託物を善良な管理者の注意をもって保管する。」という条文がありますので,答案では善良な管理者としての注意義務に違反したかいなかを検討しなければならないはずですが,このブログ氏の書いた答案構成は以下のようなものでした。







見事なまでに契約書完全無視。法律の専門家でないと理解できない話になってしまうので詳細は省きますが,それ以外にも明らかな失敗だと思われる部分が多々あるので,さすがにこの人が今年の試験で合格することはないでしょう。しかし,本人は「民法はちょっとやってしまった感がある。だが、できない人多いでしょ。そうすると、去年と同じくらいかな…。45~50点くらい?」とも書かれているので,あまり致命的な失敗ではないと思っている節もあります。「定評のある」法科大学院に含まれることはほぼ異論がない慶應ローの卒業生でもこんな感じの人がいるので,法務博士の質なんて全く保証されていないんですよ。








(以上、引用終わり)




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さて、一見もっともらしい?この弁護士の方の記事ですが、



自分がこの記事の引用を見たときに「…ん?」「おや?」「この弁護士の方の言ってることもなーんかおかしくないか?」と思ったんですね。



腑に落ちなかったので、法務省のHPにある本年度の司法試験の民事系第一問の問題文を改めて読んで再確認してみたら、それが氷解しました。




「問題文の中にある寄託契約書」が契約の対象としているのは、実は「山菜おこわ」ではなくて「和風だし」なんですね(同寄託契約書第1条)。その和風だしについて「受寄者は,本寄託物を善良な管理者の注意をもって保管する。」(同契約書第2条)ことになると解するのが自然ではないかと思われます。



というより、第1条と第2条の文言をよく読めば、和風だし=本寄託物であることは明らかです。




このことを確認されたい方は



http://www.moj.go.jp/content/000098336.pdf 






の5ページを参照してみてください。




つまり、設問3では山菜おこわについての寄託契約の債務不履行が問題となる以上、和風だしを対象とする寄託契約に関する契約書の内容は問題とならないのではないかと思われます。








もっと言ってしまえば(あえて乱暴な言葉を使わせていただきますが)、



【おいおいその弁護士さん、問題文の契約書をちゃんと読んでないのはむしろあんたじゃねーかよ】



ということになってしまうわけでして。






(ちなみに、上記受験生がうかったら勝ち、上記受験生が落ちたらその弁護士が勝ちなんだよ、みたいな、「終わりよければすべて良し」チックの妙な短絡的・結果論的な思考&「後出しジャンケン」的な卑怯っぽい思考をされてる方もいらっしゃるようですが、

【オイオイオイ、そういう次元の話じゃねーだろ】

と思わざるをえませんね。)





更に気になったのは、やれ慶應がどうだの法務博士の質がどうだのそのブログ主がうかるかうからないかどうか(個人的には、そういうのはあまり興味ないですけどね)以前に、



【その弁護士さん自身が妙な差別意識をもってらっしゃるだけではないのか

→そのように軽々しく他人を見下すような言動をしているご自分自身がお好きなだけではないのか】



と思わせてしまう(そう受け取られても仕方がない)ような感じの文章を書いておられることです。



それもいかがなものでしょうか?



ある意味、契約書無視・ちゃんと読んでないことよりも重大なことではないですかね。



その方がどれだけ優秀なお方で旧試験にうかられたか、具体的にどのような職務をされてるのかは存じ上げませんし興味もないですが、率直に言って、



【かなりダサいと思いますよ。】








また、下種の勘繰りならいいのですが、



【その弁護士さんは、普段からそのような妙な差別意識をもたれてご自身の業務を遂行されているのでしょうか】



とも思えてしまうわけですよ。



そうだとすれば、特にクライアントの方が気の毒ではないかとも思えてしまいます。








ちなみに、このことを私の出身ローの後輩と話しているときに話題にしたところ、その弁護士さんは以前にも法科大学院のこと等を軽々しく蔑視するような記事を書いてブログの読者の方から非難されたことがあるとかないとか。








失礼を承知で申し上げますが、



【安易に差別意識を出すような言動をする、(たとえ勉強がおできになったとしても)頭の悪そうな感じのお方は、たとえ年上であろうと自分が志している分野の先輩になりうる人であろうと、大嫌いです。】



そこまでダサい言動を平気で露骨にするような人に評価されたとしても嬉しくもなんともないですし(何かのはずみに露骨に貶されたり足を引っ張られたり不当に利用される等の危険もありますからね)。




単に頭が悪いくらいなら笑い話くらいで済むことも多いのでしょうが、なまじっか相応の知識があるお方の場合には、それだけ始末におえない場合が多いと考えます。







これを読んで「受験生のくせに生意気な」などと思われた方がいらっしゃったら、そのような権威主義・差別主義チックなダサい感じのお方(失礼!)に対して、この場を借りてあえて憎まれ口を叩いておきますわ

(あいにく自分は上記のブログを書かれている受験生の方ほど人がよくないですし、特に思春期の頃にそれなりに口が悪くてやたらと攻撃的・好戦的な方々に囲まれて育ったタチですので(笑))。




【じゃあ、そういう奴にまでここまで書かれて批判されているその実務家のお方は一体なんなんでしょうね?】








(私も今まで同分野の先輩方(特に実務家の方)にもいろいろお世話になりましたし、今でもその方々には感謝していますし、先輩方からの恩恵は特に後輩の方々に何らかの形で還元したいとは思っていますが、)



真っ当な方ならば、露骨に差別意識を出すような言動や妙に居丈高になるような言動はしないと思いますよ。



先輩として尊敬されたいのならば、(受験生を含めた)後輩の手本となり後輩を敬服させるような相応の言動をしていただきたいものです。






法科大学院の質云々などを論じるのも結構なことでしょうが、その前に、)

「俺はこれだけスゴくて能力が高いんだぞ!」といわんばかりの態度・言動を見せられると、上記のようなダサい言動が顕出したときに余計にダサく、ア●にみえてしまうということにも十分に留意されてもよろしいかと(これを「マイナスのギャップ」といいます)。

例えば、すごくキレイな感じの女がかなり下品な格好でプカーッとタバコ吸ってるところを見たらどう思います? 一気に好感度やテンションが下がるしその落差も比較的激しいでしょ(逆にデブスで全く自分の好みでない女がそういうことしてても特段なんとも思わないでしょうし、格別の落差も生じないでしょ)。

それと似たようなことは上記の弁護士さんにも妥当しうるわけでして。

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